ソーラーセイル「イカロス」はどうやって太陽に向かって飛ぶのか?


イカロスエンジンを搭載しないソーラーセイル「イカロス」が順調に金星に向かって飛行しています。イカロスは太陽風を受けてヨットのように飛行するわけですが、なぜ風上である太陽に向かって飛行できるのか?

海を走るヨットは飛行機の翼と同じ浮力を利用して風上に向かって走れますが、抵抗のない宇宙空間では浮力は得られません。どうやってイカロスは風上である太陽に向かって飛べるのか?理由は重力。つまり地球が太陽の周りを回っているのと同じ原理。地球と同じ周回軌道を地球と同じ速度で太陽の周りを回れば、地球と同じように太陽との距離を維持しながら太陽の周りを周回します。イカロスが速度を落とすと太陽の引力で太陽に近づいて行きますね。こうやってイカロスは金星に向かって飛行しています。つまり太陽の引力と太陽風の圧力のバランスをうまくとりながら飛行しています。逆に火星や木星に向かう場合にはイカロスの速度を上げれば遠心力で太陽から離れる、つまり太陽系の外側に向かって飛行できます。

あ~、やっと理解できてすっきりした。(^ ^;

明日は国立天文台野辺山の年に一度の特別公開日。


長野県では昨日新学期の始業式が小中学校のおよそ半数で行われたそうです。学校の先生は新学期の準備期間が短くて大変だとは思いますが、子供にとってはダラダラ夏休みを過ごすよりいいんじゃないでしょうか。▽
明日 8月21日(土) は国立天文台野辺山の年に一度の特別公開日。今年は残念ながら行くことができません (T T)。特別講演会、楽しみにしてるので資料だけでも公開していていただけると嬉しい。国立天文台の敷地内の芝生でお弁当食べるの、気持ちいいんですよね。明日は曇り、最高気温 22度の予報。来年は行くぞ!

「はやぶさ」カプセル内のサンプル回収(採取)を開始


2週間もご無沙汰してしまいました。。。うちの会社は 6月が会計年度末で、この時期は社員の評価や次年度の業務計画発表の準備、社員総会等の新年度のイベントなどなど、手を抜けない、とんでもなく忙しい時期。ましてや今年は社員総会の企画・運営に参加したため、盆・暮・正月が同時にきたような忙しさでした。それも先週、やっと一段落し、今週からは自分の部門の仕事に集中、というか、こちらの仕事は山積み状態。申し訳ない。。。ということで、今週もまだ忙しいけれど、ファイト、いっぷぁ~つ!(^o^)/▼

ブログを休んでいる間に、愛用している Windows Live Writer をバージョン アップして Windows Live エッセンシャル (Wave4) のベータ版に。パフォーマンスは上がっているようですが、操作性が変わってまだ慣れてません。しかし Windows Live エッセンシャルは Windows Live Writer だけではなく、SNS ページのようになった Messenger やメールを開く速度が格段に早くなった Windows Live Mail、P2P でファイル共有のできる Windows Live Sync、ムービーメーカーなど、実感できる変化がたくさん!おまけにケータイからも使いやすくなって、オンラインサービス、がんばってるって感じ。(^ ^)v▼

ということで、ブログ再開一発目は軽い話題から。すでにご存知の方も多いと思いますが、小惑星イトカワからのサンプルリターンを成し遂げた「はやぶさ」のサンプルコンテナの開封作業が進んでいます。何が発見されるか楽しみです!▼

実は今週は火、水曜とお休みをいただいていて、身の回りの手続きを。なので、ブログも多分書く時間は難しいかと。m(_ _)m

はやぶさのカプセル、相模原へ。


今夜から天気が崩れそうですが、明日は葉山シリーズ レース。Team TSUNAMI で参戦させていただく予定。前回のレースには参加できなかったので楽しみ!ワンメーク (Y-30) のレースなので、チームのスキルが明確にレース結果に出てきます。ハンドル、水没させないようにしないと… m(_ _)m▼

最近一気に注目を浴びている「はやぶさ」。そのカプセルが昨夜専用機で羽田に到着、相模原の JAXA に運び込まれました。分析には数ヶ月かかるとのことですが、結果が楽しみです。

第52回 星の講演会「アルマで探る宇宙」


ALMA初号機 5月22日(土) に葛飾区郷土と天文の博物館に行ってきました。今回の星の講演会は「アルマで探る宇宙」。講師の先生は国立天文台 ALMA推進室長の立松 健一先生。なぜ ALMA電波望遠鏡が必要なのか、そして ALMA電波望遠鏡が明らかにすると期待される内容まで幅広くお話いただき、とても面白い講演でした。▽

まず電波天文学とはミリ波やサブミリ波で星の誕生を学ぶことができる研究。そしてアルマ電波望遠鏡がなぜ標高 5,000m を越えるチリの高原(砂漠) に建設しなければならないのかを聞くことができました。野辺山にある 45mの電波望遠鏡はミリ波(一酸化炭素) の観測をしていますが、ミリ波は野辺山の標高 1,500m でも観測することができます。しかしサブミリ波は空気中の水蒸気の影響で野辺山の標高やマウナケアの標高 4,000m でも観測することができません。そのために標高 5,000m のチリの高原が選ばれたといくワケです。▽

さらに ALMA電波望遠鏡は 66台以上のパラボラアンテナで構成されますが、直径 12m のパラボラと 7m のパラボラを組み合わせることで、多くのアンテナペアの構成が可能となり、より精密な情報を得ることができます。▽

ALMA電波望遠鏡が扱うのは電波。地球の周りを回っている人工衛星が地球の観測のために地上に向けて発信する電波は ALMA電波望遠鏡には致命的で、もし誤って受信してしまうと ALMAの受信機が焦げるそうです。▽

標高 5,000m は呼吸をするのも大変な高度ですが、周りに人工の明りのないアタカマ高原で肉眼で見る星空は、野辺山でさえ僕は星座がわからなくなってしまうので、もっとすごいでしょうね。銀河中心方向が見える南半球に住みたい!▽

次回は 8月7日(土)。夏休み中ということもあり、ジュニア向けの内容: なぜ冥王星は惑星じゃないの?-科学の進歩は常識を変える。

「すばる望遠鏡が見た宇宙の果て」@葛飾区郷土と天文の博物館。


久しぶりに葛飾区郷土と天文の博物館の星の講演会に行ってきました。今回の演題は「すばる望遠鏡が見た宇宙の果て」。講師は国立天文台ハワイ観測所の布施 哲治先生。1999年よりハワイ観測所ですばるに係ってきた研究員の方。驚くほど説明が分かりやすく、非常に聞きやすかったです。講演は三部構成で、「ハワイとすばる望遠鏡」、「すばるが見た宇宙」、そして「これからみんなが主役」。▽

「ハワイとすばる望遠鏡」では動画を交えてハワイ観測所のあるハワイ島のヒロの町の話題やマウナケアまでの道のりなどを聞くことができました。またすばる望遠鏡のサイズ (高さ20m) は実物大のガンダム (高さ18m) より一回り大きいとも。(^ ^; もっとも興味深かったのはすばる望遠鏡のメンテナンスについて。8.3mの鏡、3年に一度メッキ加工をし直していること。知りませんでした。1週間かけて主鏡を外し、2週間かけてメッキを除去して加工し直し、1週間かけて戻すそうです。メッキ加工はすばる望遠鏡の 1Fにその設備があるというからすごい。▽

最後の「これからみんなが主役」は子供の参加者へのメッセージ。天文関係のプロジェクトは 10~20年かかるのはざら。すばる望遠鏡も構想から 20年、着工してから 10年。探査機のプロジェクトも探査機を打ち上げるまで数年、打ち上げてからも数年から 10年以上かかることもざら。ということは、今小学生の子供たちに現在進められているプロジェクトを託す必要がある、ということ。確かに今から人材を確保していくことも必要でしょうね。(^ ^;▽

さて、次回の星の講演会は 5月22日(土)、遅めの夜 7時から。演題はチリで建設中のアルマ。とても興味があるけれど、帰りが遅くなるからどうしようかな。。。

8/22:国立天文台 野辺山 特別公開▽びっくり市


090822国立天文台 野辺山 特別公開 旧暦でやっと 7月に入りました。来週の水曜日は旧暦の七夕。今年は「夏」が短かった感じで、もう秋の気配を感じます。ということで明日から月末まで夏休みに入ります!(^o^)/▽

そして、夏休み初日は国立天文台 野辺山の特別公開。今年は天気もよさそうなので、途中でお弁当を買っていって、お昼は 45mの電波望遠鏡を眺めながらいただくなんて良さそう!今回楽しみなのは、チリのアタカマ砂漠の ALMA干渉計 の講演会。午後 2時からの 1時間の講演に加え、ALMA/ASTE コーナーでは 10時以降 20分のミニ講演会もいくつか予定されています。特別講演会という意味では、11時からお馴染み渡部先生による「世界天文年記念:ガリレオが見た宇宙」もあるのでこちらも楽しみ!▽

そして野辺山に行ったらもう一箇所必ず寄らなければならない所があります。知る人ぞ知る「びっくり市」。くだものや野菜など、地元のものを中心においしいものが驚きの値段で手に入ります。乗用車のトランクでは足りないかも。箱買い必至!(^ ^;

6月6日(土):国立天文台公開講演会「7.22日食と太陽研究最前線」@三鷹市公会堂。


ひので SOLAR-B 6月6日(土) の午後 2時から、三鷹市公会堂において国立天文台公開講演会が開催されます。今回のトピックはやっぱり 7月22日の皆既日食。とはいうものの、皆既日食は奄美大島や屋久島でしか見られませんが、それでも日本全国で部分日食が観測できます。▽

ということで、6月6日の講演では日食を安全に楽しむ方法に加え、日本の誇る太陽観測衛星「ひので」をはじめ太陽研究の最前線が紹介されます。地球に一番近い恒星、太陽。何万光年も先の恒星を研究するより、8分という目と鼻の先にある恒星を研究しなくてどーしますか?▽

詳しい情報は、なぜか国立天文台の公開講演会のページが表示されないので、アストロアーツの記事をご参照ください: http://www.astroarts.co.jp/news/2009/04/24solar_eclipse_lecture/index-j.shtml。▽

なお、申し込みは 5月8日(金) の午前 10時からです。それ以前に申し込まれた場合は無効となるとのことなのでご注意くださいませ。

「はやぶさ」地球帰還に向けてイオンエンジン再点火。


昨日無事ロンドンより帰国しました。行きは大雪でヒースロー空港が閉鎖されたため自宅から丸二日かかりましたが、帰りは順調に予定通り。成田空港から自宅も運よく新宿行きの Narita Express に飛び乗ることができたので、朝9時15分暗いに着陸、お昼前には自宅にたどり着きました。ラッキー!Oxford Circus のホテルからヒースロー空港まで、地下鉄と Heathrow Express を乗り継いでも 1時間かかりませんでした。東京も成田がもっと近いといいのに。▼

はやぶさ 先週、嬉しいニュースが一つ。小惑星イトカワからのサンプル・リターンが目的の一つの日本の探査機「はやぶさ」の地球帰還に向けてイオンエンジンが再点火されました。(^o^)/ (http://www.astroarts.co.jp/news/2009/02/06hayabusa/) イトカワのサンプルが地上に届くのは来年 6月の予定。がんばれ、「はやぶさ」!サンプルがなくてもいいから無事に地球にもどってきて欲しい。▼

星の講演会: 宇宙を探る~ガリレオから400年~


昨日久しぶりに葛飾区郷土と天文の博物館で行われている星の講演会に行ってきました。最近、星の講演会の開始時刻が夜 7時になり、1時間かけて東京を横断する身としてはさすがに毎回出席するのは難しくなったので、どうしても聞きたい講演だけ参加することにしています。▼

090117星の講演会 で、今回は今年が世界天文年なので、元ハワイ天文台長でいらっしゃる海部先生を招いて「宇宙を探る~ガリレオから400年~」。これは行かずにはいられません。(^ ^;▽

しかし 400年の天文の歴史を 90分で振り返るというのはかなりチャレンジング。海部先生はまずガリレオの話から。今年はガリレオが自作の口径 4cmの望遠鏡で夜空を見上げてからちょうど 400年 (1609年11月)。それを記念して世界天文年が制定されました。この自作の望遠鏡でガリレオが見たのは、水晶ではなく地球のように山がある月面、水の流れる川ではなく数え切れない星々が集まった天の川、衛星を持った木星、満ち欠けする金星、太陽黒点が太陽の雲ではなく表面上にある点であり、太陽が自転していることなど、彼の日々の発見と驚きは想像を絶するものだったと思います。まさに寝る間も惜しかったのではないでしょうか。羨ましいかぎりです。▽

夜空をもっとよく見たいという思いはものすごい勢いで望遠鏡の技術を推し進めていきましたが、宇宙の真理を追究する科学としての天文学は 20世紀に入ってからさらに目覚しい発展を遂げます。きっかけはハッブルによるハッブルの法則の発見。つまり遠い天体 (銀河) ほど速く遠ざかっているという事実。これはアインシュタインの話でもよく出てくるので、皆さんもご存知でしょう。そしてアインシュタインが予言した重力レンズ効果。重力レンズ効果は天体の正確な位置を知るためだけでなく、最近ではダークマターの分布の計算に使われるまでになりました。ダークマター、それは現在の人類の技術ではまだ観測できない物質ですが、天体の物理的な動きなどを説明する上で理論的に導き出されたものですが、その存在はもう疑う余地はありません。現在人類が観測できる宇宙、つまり人類が知っている元素は宇宙全体の 4%でしかなく、残りの 96%の宇宙は人類はまだ知らないのです。銀河など天体をつなぎとめる力となっているダークマター、そして宇宙の膨張を加速させる力となっているダークエネルギー。宇宙って広大ですね。。。▽

ダークマター、ダークエネルギーの話は僕が最も興味を持っている話題なので、ここで書き始めるときりがないので、海部先生の講演に戻ります。(^ ^; 海部先生は続いて太陽系外の惑星観測についてお話されました。1995年から徐々に系外惑星の発見が続き、現在では 300を超える系外惑星が知られていますが、まだ直接観測されるまでには至っていません。恒星の動きのわずかな揺れをドップラー効果で検出する方法から、最近では恒星を惑星が横切る時に恒星の明るさが変化することを利用したトランジット法へと観測方法も進化してきているようです。▽

系外惑星を直接観測できるのも時間の問題となってきています。2011年には本格稼動が期待される、南米チリの標高 5,000m に建設中のアタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計 (ALMA)。先日日本から最初のアンテナが運び込まれたと聞いています。数年後には惑星の発見だけではなく、生物や文明の発見までもが現実的な話になってきています。海部先生のお話で大変興味深かったのは、このような生物の存在を観測する方法もすでに考えられていること。キーはオゾンの有無の観測。オゾンは酸素が分解して作られるものであり、その酸素は天体活動の過程では作り出されないものです。つまり酸素はバクテリアをはじめとする生物が作り出すもの。よって惑星の観測でオゾンが観測されれれば、そこには酸素があり、生物が存在するということ。これはとても興味深い。▽

Star Trek enterprise しかし何光年、何万光年も先の惑星に生物の可能性を発見しても、人類がそこにたどり着く技術はまだしばらく実現されそうにありません。そこに移動するまでの時間の短縮だけでなく、太陽系外の強力な宇宙線から生物を守る技術も必要です。これから 100年、数百年後に人類がこの広大な宇宙を飛びまわれる時代がくることを想像するとワクワクしますね。また、人類が電波を使い始めておよそ 70年。つまり人類が放った電波は現在 70光年先の宇宙空間にまで達しているはず。もし半径 70光年の空間の中に文明を持った生物がいたら、今頃大変な騒ぎになっているかも。。。夢は膨らみます。▽

世界天文年ガリレオ君 海部先生は最後に世界天文年の今年に日本をはじめとする全世界で予定されている様々なイベントについてご紹介くださいました。自分もなんらかの形でこれらのイベントに携わりたいものです。世界天文年にかんする情報はこちら: http://www.astronomy2009.jp/。▼

さて、次回の星の講演会は 2月21日(土) 19:00~20:30、「来週、宇宙に行ってきます!~宇宙旅行から宇宙での衣食住遊まで~」。宇宙旅行も一般の人が行けるようになるのは時間の問題と言われています。宇宙旅行はどういうものなのか、宇宙ビジネスコンサルタントの大貫 美鈴氏を講師に迎えての講演。う~ん、土曜日とはいえ夜 7時からだと帰宅するのは夜 10時になってしまうので、次回は残念ながらパスしますが、興味のある方は星の講演会のページを週に一回くらいチェックして募集の案内をみてください。